能 17年 テーマ

2017/01/04

17年のテーマは「能」です。

 「能」は、訓読みは『あたう・よく・よくする』で、『仕事をする力。しとげる力。はたらき』や『はたらきをする作用。効果。ききめ。』という意味だそうです。日本の伝統芸能である能にも通じるようにも思います。いま、人工知能AI(Artificial Intelligence)が注目されています。今までもAIを若干開発していましたが、積極的に取り組む意味で、本年のテーマは人工知能の「能」にします。

 我が国のモノづくり技術は、世界最高水準であるのは衆目の一致するところです。ただ、それが多く集合し、複雑に分担・リレー生産する工場での生産計画は、匠といえども大変煩雑で難解になります。この匠の技を革新技術で援助すると、どうなるでしょう。優れた名人技の生産現場であればあるほど、突発的な計画変更を余儀なくされます。それを人工知能により、直ちに生産計画を変更するのです。数多くの条件の下で瞬時に再計画し、さらに見える化を行います。そして匠による確認の後、調整を見える化できるようにします。そうすれば、いろいろな変化に迅速に対応でき、近未来を見据えながら働ける等、働き方改革にも至ります。結果、爆発的な威力を発揮します。

 更に、生産活動の現状と計画の見える化は、信頼度UPと受注活動にも大きく貢献します。また、蓄積したデータの詳細分析も容易に可能となりますので、その成果は想像以上に大きく成るでしょう。
 
 開業前は、当時トップクラスの大企業の会社員でした。その時担当したLNG地下タンクは世界的に前例が無く、全社の超有能な技術者にもまれ玉成しました。新規開発から耐震検討・官庁申請・客先対応・現場調整・工程管理・試験立会・予算管理まで。入社して間もないのにここまでさせるかと思えるくらいの経験が、現在非常に役に立っています。今回の生産管理システムでも、この経験から出たいろいろのアイデアが、モノづくり現場の匠たちから、共感を得たようです。

 中小企業が勝ち残るためには、優れたIOTシステムの導入が必要です。その一助と成るように、最適なシステムを適宜開発し、提供したいと考えています。
 そして、システムを作成して単に提供するだけではなく、そのシステムをどのように活用して、どう成果が上がるか注目していきたいと考えています。

廣崎 清司

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